
発売年 | 2014 年 |
---|---|
ゲームデザイン | ウヴェ・ローゼンベルク() |
アート | atelier198 |
プレイ人数 | 1 ー 2 人(推奨 2 人) |
対象年齢 | 8 歳以上 |
販売元 | Lookout Games ホビージャパン |
定価(税別) | 4,000円 |
外寸 (WxHxD) | 202 x 202 x 47 (mm) |
AI要約
2人用の戦略的なパズルボードゲームです。プレイヤーは、布の切れ端を集めて自分のキルトボードを埋めることを目指します。ゲームは、各プレイヤーが交互にタイルを選び、ボタンを支払って購入し、自分のボードに配置することで進行します。タイルの形状や配置が異なるため、効率的にボードを埋める戦略が求められます。
ゲームの目的は、ボードをできるだけ隙間なく埋め、最終的に最も多くのボタンを獲得することです。ボタンは、タイルの購入や特定のマスを通過することで得られます。また、ゲーム中には特別なタイルやボーナスも存在し、これらをうまく活用することで有利に進めることができます。
本作は、シンプルなルールながらも深い戦略性があり、短時間で楽しめる点が魅力です。プレイ時間は約30分で、初心者から上級者まで幅広い層に楽しんでもらえるでしょう。布を繋ぎ合わせて美しいキルトを作り上げる楽しさと、戦略的な駆け引きが融合したゲームです。
コンポーネント

本品は「10周年記念バージョン」。


時間ボードは両面仕様。効果に差はないのでお好みで。

プレイヤーの操作エリアとなるキルトボード。こちらも各色両面仕様。

キルトボードに配置するパッチタイル。従来作に比べて柄がポップ。

貨幣兼得点となるボタン。「20」にはちゃんと20個のボタンが描かれています。

10周年記念仕様のかわいい駒類。
アクセサリ用情報
カードサイズ (mm) | 枚数 | 使用スリーブ |
---|---|---|
59 x 91 | 24 | Engamesスリーブ ユーロサイズ ハード 61×93mm |
スリーブに収納するとこんな感じです。使用場面となるソロプレイについては後述。

ゲームの流れ
準備

各プレイヤーは自分の色のキルトボードを受け取り、中央に時間ボードを置きます。
時間ボードの周りに、シャッフルしたパッチタイルを環状に配置し、ミシンコマをスタート位置に置きます。
ゲーム開始時は少し渋滞気味で、プレイスペース確保の工夫が必要かも。
ゲーム内通貨かつ終了時の得点ともなるボタンは各々「5」からスタート。
目的
ゲーム終了時点で、より多くのボタンを所持しているプレイヤーが勝利します。
タイルの獲得にボタンを消費する一方、タイルに描かれたボタンの数に応じて多くのボタンを獲得することができます。
内容
所持しているボタンでパッチタイルを入手可能であれば、場から入手します。
入手できない、またはしたくない場合は、パスすることでボタンを取得できます。
ただし、入手可能なタイルは、時間コマから時計回りに3つの範囲まで。

タイルごとに入手コスト、および、入手時の時間ボード進行数が異なるので悩みどころです。

キルトボードにパッチを配置できたら、時間ボード上の自分のコマを進めます。
時間ボード上で後方、および、同じマスならば後から来た方が手番となります。
パッチタイル配置後、当該タイルのあった位置にミシンコマを移動させます。


時間ボードでボタンが描かれた箇所を通過すると、配置したタイルに描かれた個数のボタンを入手できます。
そうしてパッチタイルの入手と時間ボード上の進行を繰り返し、両者がゴールした時点で得点計算を行います。
手元のボタン数からキルトボードの空きマス数の2倍を引いた値が得点となります。

上図であれば、ボタン数(17)+ボーナス(7。先に7×7マスを隙間なく埋めたプレイヤーが獲得)ー空きマス(11)x2=2点 となります。
ちなみに模擬対戦の相手点数は、21 – 24 = -3点でした。
ソロプレイ

本バージョンではソロプレイ用のオートマが用意されています。
思考時間を気にせず、詰め将棋のように楽しむことができると思います。
他バージョン
上記に掲載した画像やソロモードは「10周年記念バージョン」のものですが、旧版のデザインは落ち着いた印象でこちらも好感が持てます。



また、時間ボード上でプレイヤーの分身となる時間マーカーは、10周年バージョンの方はボビン形でかわいいものの、同じマスに停まった時に重ねるのは、旧版のシンプルな形状の方が扱いやすいかと思いました。

感想
2人用ゲームの名作と呼ばれるに相応しい、誰でも楽しめて、かつゲーム性も奥深い作品です。
手元のボードを埋める快感と、うまく埋まらないもどかしさ。
入手タイルは完全に公開情報でありながら、相手の心理や間接的な妨害なども考慮するとリプレイ性も高いです。
余談ですが、本作はソフトウェア化もされており、PC・スマホでのプレイも可能です。
見ず知らずのプレイヤーやAI(NPC)との対戦が楽しめるので、そちらもお勧めです。特に後者は、戦術研究にもってこいかもしれません。